新たにWEBデザイナーを目指す人は近年増加傾向にあります。
私が独自に統計を取ったわけではありませんが、これはTwitterなどのSNSや転職サイトの求人を見れば増えていることがわかります。
未経験の方からすると、自宅やカフェで働く姿を想像するのはわくわくしますよね。
しかし、いきなりの在宅はお勧めできません。
この記事ではその理由をお伝えします。
このデメリットを知る前と知った後では在宅のイメージがガラッと変わることでしょう。
現実を知るということです。
その前に、一口にWEBデザイナーと言ってもその仕事内容は人によって違います。
まずはそこの認識をはっきりさせましょう!
ひと口にWEBデザイナーと言っても仕事内容はバラバラ
WEBデザイナーといっても、クライアントと話して決めたデザインのみをする人と、デザインとコードの打ち込み(コーディング)までする人もいます。
つまり、求人広告でWEBデザイナー募集と書かれていても、実際の仕事内容はどれかわかりません。
ここは求人に応募する前にしっかり内容を確認しましょう。
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デザインのみの仕事
クライアントの要望をくみ取った内容で、実際にホームページを設計していきます。
設計と言ってもここではコーディングではなくillustratorなどのソフトを用いてデザインと機能を決めていきます。
決める内容は色、幅、動き、など様々です。
デザインとコーディングをする仕事
ここでは上で紹介したデザインに加え、コーディングも行います。
HTMLとCSSでデザイン通りのページを作り、そこにJavascriptなどで必要な動きを付けます。
カフェでできるのはデザインのみの仕事
なぜだか想像できますか?
それはコーディングが絡むとPCの画面が一つでは圧倒的に効率が悪いからです。
WEBデザインのコーディングは、打ち込んだ内容が実際の画面でどのように表示されるのか、その都度確認する必要があります。
この時にいちいちタブを切り替えて表示していたらとても効率が悪いのです。
通常は画面を2つ用意し、片方で打ち込んだ内容をもう1つの画面で表示確認します。
この作業をカフェで行うのは困難ですよね。
無理ではありません。
頑張れば一回一回タブを切り替えてもできます。
ただ、ストレスになることは間違いありません。
その点、デザインのみの仕事であれば、画面が小さいPCのサイズでも我慢できるのであれば1つの画面で作業が可能です。
未経験で在宅勤務をお勧めできない3つのデメリット
さてここで本題についてお話しします。
未経験の方に在宅勤務をお勧めできない理由は下記の3つです。
- 知りたいことが満足に聞けない
- トラブルに対応しきれない
- 先輩の技術ノウハウを見習うことができない
順に説明していきます。
「知りたいことが満足に聞けない」
きっと未経験で在宅OKの職場は多少わからないことがあっても、先輩方に聞けるようなチャットが用意されているでしょう。
私が過去に応募した職場もそのような環境があると言っていました。
ではそういった技術的なこと以外のお話、つまり直接仕事には関係のない内容はどうでしょう?
他のWEBデザイナーの生き方や、フリーで仕事をとってくる方法など、仕事に関係のない話は仕事外で聞くのが常識です。
そういった内容は技術的なことを聞くチャットでは聞けませんよね。
「トラブルに対応しきれない」
今ではWEBデザインに関わる情報は調べれば沢山出てきます。
しかし初めてみればわかります。
調べても自分では解決できないことが出てくるんです。
自分の迷っていることが言葉にできないくらい複雑なことだってあります。
そういうときに頑張って言葉にして検索しても、たいていは求めていない内容が出てくるものです。
そういうとき、相談できる先輩や上司が近くの席に座っているのは、ものすごい強みなんですよね。
在宅だとどうでしょう?
先程挙げた会社が使ってるチャットツールで聞くことになると思いますが、そこでは文章でのやりとりになるので、伝え方が上手くいかないと予想外に時間を使ってしまいます。
それもあなただけではなく、相談した相手の時間も大幅に割くことになりますから、かなり気疲れしちゃいますよね。
ここが在宅時のトラブルで1番厄介なポイントなんです。
「先輩の技術ノウハウを見習うことができない」
ここではあなたが未経験で入社することを想定していますから、技術やノウハウはほぼない状態ですよね。
しかし先ほども書いたように、今や調べればいくらでも情報は出てきます。
仮にあなたが1行の文章にもっとインパクトを付けたいと思ったら「テキスト インパクト」と調べれば解決できるでしょう。
ただ、デザインを仕事にするというのはこういうことではありません。
受けた仕事の正解は調べても出てこないからです。
ここでも例をあげてみましょう。
試しにあなたが要望通りの画像やページを作ることになったとします。
アイデアの引き出しが少なければクオリティの高いページは作れませんよね。
途中で先輩や上司に見てもらえば「何がだめなのか、どういった方向性でデザインを進めるべきなのか」といったアドバイスをもらえるはずです。
そこで過去の制作物などを見せてもらえれば、さらにイメージが掴みやすいですよね。
このやりとりは新人が成長するために絶対に必要だと、私は考えています。
先ほどアイデアの引き出しという言葉を使いました。
様々な広告のデザインを真剣に見れば引き出しは増えるかもしれませんが、その会社で必要とされるデザインを良く知っているのは先輩や上司です。
ならばその人達が作ったデザインには、その職場で求められる要素がたくさん詰まっているはずなので、ちょくちょく見せてもらうことで、会社での成長速度は上がるでしょう。
ただ、それは在宅勤務では難しい。
そういうお話です。
最後に
いかがでしたか?
ここまで未経験のWEBデザイナーに在宅勤務をお勧めしない理由を書いてきました。
広く考えてみればWEBデザイナーに限った話ではないでしょう。
この記事の内容を見て、在宅勤務のイメージが変わっていたら幸いです。
あなたのスタートダッシュは職場にあると、私は信じています。